全日本社会貢献団体機構

平成21年度開催のフォーラム

平成23年3月5日
社会貢献フォーラム「スポーツで築く地域の輪」in松山

※下の縮小画像をクリックすると拡大画面が開き、その画面上をクリックすると画面が閉じます。
会場

全日本社会貢献団体機構では、去る3月5日松山市立子規記念博物館講堂において社会貢献フォーラム「スポーツで築く地域の輪」を開催、300人が参加、盛会裏に終了した。

熊谷氏、二宮氏

フォーラムは、主催者を代表して愛媛新聞社 村上和士広告局長が開会のあいさつをした後、第一部「スポーツから学ぶコミュニケーション力」と題するスポーツジャーナリストの二宮清純さんの講演から始まった。

講演では、冒頭、プロ野球16球団構想と松山パイレーツの設立を提唱し、これまでの地域で選手を育て都会で活躍という役割分担を改め、地域で選手を育て地域で活躍する、いわば地産地消が可能な、地域に活躍の場を作ることの必要性を強調し、さらに、普及・育成・強化という正三角形の論理を紹介した。


講演の様子観客の様子最後に「スポーツのもつハラハラ、ドキドキ、ワクワクが地域社会を盛り上げる。」と語った。
松田氏、久賀氏

第二部は、「スポーツで築く地域の輪」をテーマに、パネリストとして、愛媛県遊技業協同組合理事長の川井義廣さん、愛媛新聞社編集局運動部記者の久賀大輔さん、スポーツコメンテーターでシドニーオリンピック競泳銅メダリストの田中雅美さん、スポーツジャーナリストの二宮清純さんの4人、コーディネーターとして東京農業大学客員教授で、元NHKアナウンサーの松田輝雄さんによるシンポジウムが開かれた。

久賀大輔さんは、愛媛FCのほぼすべての公式戦を取材した経験などを交え、愛媛県内のスポーツを通じた社会貢献活動を報告した。

川井氏、田中氏

川井義廣さんは、愛媛県遊技業協同組合の社会貢献活動を紹介するなかで、「愛媛マラソンへの協力」や「少年野球教室、ビーチバレーボール大会の開催」」などの事例を報告した。

事例報告のあと、田中雅美さんは、「スポーツは多くの人々の支えが必要であり、人と人が強く付き合うことができ、強く触れることができる機会を提供する。夢や目標を持ちにくい今日、スポーツが果たす役割は大きい。」と話す。


フォーラム第2部の様子フォーラム第2部の様子

二宮清純さんは、「世界のスポーツの現場を見ると、ルールを守ることからルールを作ることの重要性が分かる。子どもの頃から、スポーツを通じてルールを作る、ルールの主人公になる体験が必要だ。親と郷土は選べない。地域の誇りとなる場、豊かなコミュニケーションの場を作ってほしい。」と話す。


シンポジウムは、コーディネーターの松田輝雄さんの的確な司会で進行し、予定の80分があっという間に経過した。
フォーラムの最後に、全日本社会貢献団体機構 松尾守人理事が閉会の挨拶をして2時間20分にわたるフォーラムを終了した。

参加者からは、「地域の絆をつなぐ核としてスポーツが大きな役割を担うことが出来ると感じた」「今後のボランティア活動に活かしていきたい」「松山パイレーツの発足を大いに期待します」「田中雅美さんのメダルに触れさせていただき感動した」など、フォーラムの企画に多くの感謝の言葉が寄せられた。