2018年12月8日
社会貢献フォーラム「社会貢献がつなぐ未来~地域人材育成と地方創生~」 in 群馬
フォーラムは、主催者を代表して上毛新聞社 吉田 典之 常務取締役 営業本部長が開会のあいさつをした後、第1部「次に晴れれば、それでいい」と題しスポーツキャスターの荻原次晴さんとアナウンサーでエッセイストの村松真貴子さんとのトークショーから始まった。
トークショーでは、荻原さんがスキー競技を始めた経緯や双子の兄弟の確執、長野オリンピックでの極限の心境を言葉巧みに語った。また、オリンピック委員会のアンバサダーとしての活動について「オリンピックはスポーツを通じた国際貢献、平和への祭典として生まれている。出場するにはオリンピックの理念の勉強会への参加を義務付けられ、現役中や引退後も全国を回って、オリンピックへ出場するまでの過程や努力、オリンピックを通じて学んだことを子どもたちに伝えることも条件に入っている。オリンピックは他の選手権と違い、ただ勝てれば出られるものではない。子どもたちには、オリンピックの夢を掴むことは素晴らしいことだが、目標に向かって頑張っている過程が大事なんだと伝えるようにしている」と熱く語り、第一部を終了した。
第2部は、「社会貢献がつなぐ未来~地域人材育成と地方創生~」をテーマに、パネリストとして、群馬県遊技業協同組合の森山秀夫理事長、上毛新聞社の関口 雅弘取締役編集主幹、共愛学園前橋国際大学の大森 昭生学長、荻原次晴さん、コーディネーターの村松真貴子アナウンサーの5人によるシンポジウムが開かれた。
大森学長は、共愛学園は地学一体を宗として、地域と大学が一体となって実践的な学習を展開していること、地元から若者を預かり、大学で育て、地域に還元するサイクルを重視していると語った。
新井さんは、みなかみ町の中学生を対象にした学習支援活動を行った体験や活動を通して地域を自分事化できるようになったと語った。安済さんは、子どもたちに環境意識を高めるワークショップを実施したことやその活動を通して社会人基礎力が身につき、地元への愛着が生まれ、将来は地元群馬に貢献できる仕事に就きたいと語った。
引き続き、群馬県遊技業協同組合の森山秀夫理事長が、1996年に発生した「ゆかりちゃん誘拐事件」について犯人早期検挙に向けた活動や、特殊詐欺への注意を高齢者に呼びかける運動、福祉施設への車いす寄贈といった活動、全日遊連の社会貢献活動を報告した。
次に、上毛新聞社の関口 雅弘取締役編集主幹が、病気療養中や回復期の子どもを預かる病児保育の現状を語った。
フォーラムの最後に、全日本社会貢献団体機構 松尾守人理事が閉会の挨拶をして2時間30分にわたるフォーラムを終了した。
フォーラムについては12月9日(日)の上毛新聞朝刊に掲載され、詳細内容は12月28日(金)の上毛新聞朝刊に掲載された。また、会場入口付近では当機構の助成事業成果をパネル展示し来場者の高い関心を呼んだ。
参加者からは、「色々なところで社会貢献がなされていることに驚いた。もっともっと色々なところに目を向け、自分で何かできることがあれば参加できるようにしてみたい。もっと若い世代の人にも聞いてもらいたいと思った」「遊技業界が社会貢献活動を色々していることを初めて知り感動した」「共愛学園の大学生の地域と密着した活動はすばらしいと思った」「私もボランティア活動をしている。様々なボランティア活動がますます活発にする必要があると思った」「社会貢献といってもとても難しいことだと思っていたが、少し興味が持てた」等の感想が寄せられた。