全日本社会貢献団体機構

平成20年度の開催フォーラム

平成21年1月31日
社会貢献フォーラム「災害と社会貢献~その時に備えるために~」

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会場入口 受付会場入口 客席の様子

全日本社会貢献団体機構では、去る1月31日(土)、神奈川新聞社などと共催で『社会貢献フォーラム』「災害と社会貢献~その時に備えるために~」を、神奈川県横浜市・慶応義塾大学日吉キャンパスで開催致しました。

村山貢司氏神奈川新聞社 三好秀人東京支社長

早朝は強い風雨で出足が心配されましたが、昼頃には青空が見られ、会場2階席まで埋まる400名が参加し、盛会裏に終了しました。

このフォーラムは「今の日本の暮らしは、経済的、物質的には非常に豊かなものになったが、一方で私たち日本人の心の中からは、『他の人のために何かをする』『弱い者をみんなで支援する』といった精神が薄らいできてしまっているのではないか?」というテーマのもと企画されました。 当日は、主催者を代表して神奈川新聞社の三好秀人東京支社長による挨拶から始まりました。


村山貢司氏の講演の様子 シンポジウムの様子

フォーラムの第1部は、75年からウェザーキャスターとしてテレビ・ラジオに出演し、現在は気象予報士として、また気象業務支援センター専任主任技師として、気象と健康、地球環境に関する業務に携われている、村山貢司さんの講演でした。村山さんは豊富な経験とデータに基づき、最近20年の気象変動の傾向や、災害に備えた日常の心構えなどを分かりやすく解説されました。

休憩をはさんだ第2部は、千葉商科大学教授の宮崎緑さんをコーディネーターとし、神奈川新聞社記者の渡辺渉さん、株式会社東横商事代表取締役社長の飯島隆史さん、元サッカー日本代表の北澤豪さん、慶応義塾大学政策・メディア研究科研究科委員長で教授の金子郁容さん4人をパネリストとするシンポジウムで、「普段の防災の備えや、実際に災害が発生した場合について、社会貢献活動を通じて出来ることをいくつかの事例で見るとともに、それについての意見を交換し、災害に対して社会貢献が出来ること、さらに社会貢献の力と可能性を探っていこう」というものです。

宮崎緑氏、北澤豪氏、金子郁容氏、飯島隆史氏、渡辺渉氏
IDカード付き緊急用呼び笛

また、フォーラムの参加者全員に「IDカード付き緊急用呼び笛」がプレゼントされました。 シンポジウムは、4人のパネラーの方々の実際に体験した事実に裏付けされた貴重な報告と、宮崎さんの絶妙な進行により、内容の深い議論が展開され、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

松尾守人理事

シンポジウム終了後、全日本社会貢献団体機構の松尾守人理事による挨拶があり、社会貢献フォーラムは閉会しました。 フォーラムに参加した人からは「知らないことが多く、勉強になった」「災害時には、住民一人ひとりの力や協力が求められていることが理解できた」「横浜など都会で地震が起こった場合うまく対応できるか不安になった」「パチンコホールで飲料水や非常食等を備蓄はするのはいいアイデアだ」等、様々な感想が寄せられました。

緊急時には声が出せない場合があり、また、叫び声よりも遠くまで居場所を知らせることが出来るので、建物に閉じ込められた等、助けを求める際に有効です。