全日本社会貢献団体機構

平成23年度開催のフォーラム

平成23年11月20日
社会貢献フォーラム「つながる・ひろがるボランティアと地域の絆」in福井

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会場 観客の様子

11月20日(日)、13時30分から福井市 福井新聞社「風の森ホール」で社会貢献フォーラム「つながる・ひろがるボランティアと地域の絆」を開催した。250人が参加し盛会裏に終了した。


講演の様子

フォーラムは、主催者を代表して福井新聞社 執行役員営業局長 山本道隆が開会のあいさつをした後、第1部「気象災害と防災への心がまえ」と題する気象予報士で元NHKお天気キャスターの半井小絵さんの講演から始まった。


山本氏、半井氏

講演では、冒頭、天気予報にまつわるクイズ等で会場の聴講者を引き込みながら、東日本大震災の例を交え、災害時には他人事ではなく、いかに自分のこととして考えられるかが重要である。人は、「今回は大丈夫だろう」、「自分だけは大丈夫」と思いがちになるが、行動せずに被害にあうよりも、「今回は逃げていて空振りだったけど何もなくてよかったね」と思える気持ちの切り替えが大事と語った。


シンポジウムの様子

第2部は、「つながる・ひろがるボランティアと地域の絆」をテーマに、パネリストとして、福井県遊技業協同組合理事長の加藤英彦さん、福井新聞社社会部記者の奥田康一郎さん、早稲田大学教授の鳥越皓之さん、気象予報士の半井小絵さんの4人、コーディネーターとしてアナウンサー・エッセイストの村松真貴子さんによるシンポジウムが開かれた。


鳥越氏、加藤氏 鳥越皓之さんは、今の社会におけるボランティアや社会貢献活動の果たす役割について、自身も阪神・淡路大震災で被災した時の体験を語り、「その時ボランティアの人達が隣にいてくれてほんとに嬉しかった。支えになった。ボランティアの本質は、横に立つこと、そこにいてくれることだ。」と話す。
加藤英彦さんは、福井県遊技業協同組合の社会貢献活動を紹介するなかで、「東日本大震災の被災地へ運搬車両等の寄贈」、「東日本震災支援コンサート」や「2010年APECが福井で開催されたときにホールの周囲を清掃する活動」、「プルトップを集めて車椅子を寄付する活動」「端玉景品のお菓子を集めて寄付する活動」などの事例を報告した。
奥田氏、村松氏 奥田康一郎さんは、福井新聞社が行なっている社会貢献活動「みらい・つなぐ・ふくいプロジェクト」や取材した県内の社会貢献団体の事例を報告した。
事例報告のあと、半井小絵さんは、「ボランティアというと仕事柄災害ボランティアを思い浮かべていましたが、身の回りの出来ることから始めればいいんだなということに気がつきました。」と話す。また、自身も岩手をボランティアとして訪れた体験を報告し、現地の人の横に立つこと、そこにいることが絆を深めたという体験を語った。
松尾氏

シンポジウムは、コーディネーターの村松真貴子さんの的確な司会で進行し、予定の80分があっという間に経過した。
フォーラムの最後に、全日本社会貢献団体機構 松尾守人理事が閉会の挨拶をして2時間20分にわたるフォーラムを終了した。

参加者からは、「社会貢献の持つ意味の奥深さに再度気付かされた」「自分たちが何かをしていくことが、地域の絆に繋がることを改めて考えさせられた」「自分の身の回りから始めることが社会貢献に繋がることが分かった」等の感想が寄せられた。